短期間で急成長を目指すスタートアップ企業は、一般的なベンチャ ー企業以上に、事業の成長に合わせて柔軟に拡張できるオフィス選びが重要です。
スタートアップに適したオフィス選びから、目的にあったオフィスの見つけ方、シェアオフィスやレンタルオフィスを選ぶときの注意点まで、スタートアップのオフィス選びで重点的に確認したいポイントを解説します。
スタートアップとは?
経済産業省がスタートアップ育成の取り組みをまとめた資料によれば、スタートアップとは一般的に、以下のような特徴を持つ企業とされています。
1.新しい企業であって、
2.新しい技術やビジネスモデル(イノベーション)を有し
3.急成長を目指す企業
新型コロナワクチンを開発したビオンテック(独:2008年設立)やモデルナ(米:2010年設立)は、近年におけるスタートアップの代表例と言えるでしょう。
新たな社会課題を解決する主体として、また経済成長や雇用創出の担い手として、スタートアップへの期待は高まる一方です。 国内スタートアップへの投資額は、2013年以降の10年間だけでも10倍に成長しました。税制面での優遇など、スタートアップを支援する国の取り組みも活発に行われています。
スタートアップに適したオフィス選びのポイントは?
ごく短期間での急成長を目指すスタートアップは、数名の創業メンバーから始まり、事業開始から数年間で数十人、数百人規模の企業へ成長することも珍しくありません。
それだけに課題となるのが、事業の成長スピードにあわせて柔軟に対応できるオフィス選びです。
安定した成長を目指すスモールビジネスやベンチャー企業と比較して、人材の教育や研修に時間をかけにくい分、即戦力となるような優秀な人材を確保しやすい立地条件も求められます。
固定費の抑制が問題となる創業前後から、人員増加に対応できる拡張性が重視される成長期、従業員満足度の改善や、ブランドイメージの向上も重要な選定基準となる安定期まで。
創業から数年間で大きく変化する、スタートアップオフィス選びのポイントをまとめました。
成長ステージにあわせたスタートアップオフィス選び
スタートアップの成長ステージは、一般的に「シード」「アーリー」「ミドル」「レイター」の4段階に分類されます。
それぞれのステージで、従業員数の目安や資金調達の方法、次のステージへ移行するための課題も目まぐるしく変化するため、自社のフェーズに適したオフィス選びが大切です。
シードステージ(起業前〜2年未満)構想期〜創業直後
スタートアップの「シードステージ」は、起業前、あるいは起業直後で、アイディアが具体的な形となり事業化をはじめる段階です。
事業アイディアが生まれ、仮説検証を行う段階を「プレシードステージ」と呼び区別することもあります。
| 従業員数の目安 | 1人〜5人 |
| 主な資金調達先 | 自己資本、日本政策金融公庫、補助金・助成金、エンジェル投資家 など |
安定した売り上げが見込めないシードステージは、限られた資金を有効に活用しながら事業投資を進める必要があります。
創業メンバーの確保や、将来につながる対外的なネットワークづくりも重要な課題です。
■ シードステージに適したオフィスは?
複数の個人や企業が一つのオフィス空間を共有するシェアオフィスは、シードステージのスタートアップに適したオフィス形態の代表例です。
異業種との交流や人脈づくりに適したコワーキングスペースも、有力な選択肢になるでしょう。
施設によっては、法人登記や住所利用に対応しています。月額2万円前後とリーズナブルな価格も魅力です。
アーリーステージ(起業後2〜5年未満)
「アーリーステージ」は、法人としての活動を開始し、開発した商品やサービスを実際に市場に投入する段階です。
顧客からの反応を検証しながら改善を繰り返し、製品の顧客適合(PMF:Product Market Fit)達成を目指します。
| 従業員数の目安 | 5人〜20人 |
| 主な資金調達先 | 日本政策金融公庫、補助金・助成金、エンジェル投資家、クラウドファンティング など |
事業が軌道に乗るまでの期間は人数の変動も大きく、フレキシブルに対応できるオフィス選びがより重要になります。
着実な成長を目指すベンチャー企業と比べて教育に時間をかけにくい分、即戦力となる優秀な人材を雇用しやすい立地条件も考慮に入れておきましょう。
■ アーリーステージに適したオフィスは?
1ヶ月単位で契約プランが選べるレンタルオフィスやシェアオフィスは、コスト面、柔軟性ともアーリーステージに適したオフィスです。
条件によっては、地域経済の活性化を目的に、自治体や商工会議所が運営しているインキュベーション施設を利用することも考えられます。
ミドルステージ
スタートアップのミドルステージは、ビジネスが軌道に乗り、事業が本格的に成長し始めたる段階です。毎月の収支がプラスに転じて、事業の急激な拡大が見込めるこの時期のスタートアップをグロース(成長)期と呼ぶこともあります。
| 従業員数の目安 | 20人〜50人 |
| 主な資金調達先 | 金融機関、補助金・助成金、個人投資家、ベンチャーキャピタル(VC)、国や地方自治体による制度融資 など |
商品やサービスが市場に浸透し、近い将来に高い成長が見込めるミドルステージになると、大型の資金調達が可能になる一方で、さらなる成長のため戦略的な投資が求められます。
■ ミドルステージに適したオフィスは?
事業拡大とあわせて人員も増えると、組織の再編や業務の細分化に対応したオフィススペースが必要になります。
賃貸オフィスや居抜きオフィスへ本格的な移転を検討するのもこの時期です。テレワークの普及で、本社オフィスとは別に、レンタルオフィスやコワーキングスペースを活用して、在宅勤務とオフィスワークを組み合わせるハイブリットワークへ対応した企業も増えてきました。
レイターステージ
事業が順調に拡大し、新規事業の立ち上げやグローバル展開の検討、あるいは株式上場や事業売却など、さらなる成長戦略や、具体的な出口戦略を練る段階です。
レイターステージになると、スタートアップのためのオフィス選びも一段階を迎えます。今後の展開やブランドイメージ、従業員の働きやすさや資産価値など、多面的に考慮しながらオフィスを構えることになるでしょう。
大阪・神戸のスタートアップに適したオフィス選びなら「ELK」にご相談ください
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