バーチャルオフィスはレンタルオフィスと違い、物理的な空間を持たない仮想オフィスのことです。
オフィスを構えることなく住所利用ができるため、個人事業主やフリーランス、起業したばかりのスタートアップ企業に選ばれています。
この記事では、バーチャルオフィスとレンタルオフィスはどちらがおすすめなのか、メリット・デメリットを比較しながら紹介します。
最終更新日:2024年8月21日
バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違い
バーチャルオフィスとは、物理的な事務所ではなく、オフィス機能の一部だけを利用できるサービスのことです。
例えば、法人登記や名刺・HPに使用する「住所」や「郵便物の自宅転送」、「会議室」などを利用できるのが一般的です。
一方、レンタルオフィスとは、月額料金制で利用できる専用オフィスのことです。
デスクやチェアがそろった個室空間をレンタルするのが一般的で、バーチャルオフィスと同様に、住所利用や郵便物の受け取りも可能です。
バーチャルオフィスとレンタルオフィスは、どちらも通常の賃貸オフィスに比べて低コストで利用できるため、個人事業主やフリーランス、起業したばかりのスタートアップ企業に選ばれています。
しかし、バーチャルオフィスとレンタルオフィスには、以下のような違いがあります。
ワークスペースの有無
バーチャルオフィスの場合、レンタルオフィスのように物理的なオフィス空間を借りるわけではないため、ワークスペースはありません。
実際の仕事は、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどを利用して行うことになるでしょう。
住所だけではなく、仕事に集中できる場所が欲しいという場合は、レンタルオフィスを利用するか、または施設内にコワーキングスペースや会議室が備わったバーチャルオフィスを選ぶのがおすすめです。
例えば大阪・堂島のオフィスサービス「WORKING SEITCH ELK(エルク)」では、コワーキングスペースを自由に利用できる「バーチャルオフィスメンバープラン」を提供しており、以下のサービスをご利用いただけます。
- コワーキングスペースの利用
- 法人登記の住所利用
- 宅配物受取・保管
- 郵便物受取報告
- 郵便物の発送代行
- アメニティ貸出
- ティーサーブ(会議室利用時)
オプションプランとして、エントランスへの社名表示や会議室のレンタル、貸ロッカーの利用なども可能です。
また、完全個室の専用オフィススペース(レンタルオフィス)を利用できる「プライベートオフィスメンバープラン」もご用意しています。
レンタル料金
バーチャルオフィスとレンタルオフィスは、料金にも違いがあります。
例えば、都心のレンタルオフィスの月額利用料は、50,000〜60,000円程度が相場となりますが、バーチャルオフィスなら月額30,000円前後で利用可能です。
基本的にバーチャルオフィスのほうが、個室を借りるレンタルオフィスよりも基本料金は安く設定されていますが、郵便物の転送や電話応対代行などを依頼する場合はオプション料金がかかる場合もあります。
また、コワーキングスペースや会議室のレンタル料金はその都度支払うケースが多いです。
料金とサービス内容はしっかりと確認したうえで、目的に合わせて選びましょう。
エルクの「バーチャルオフィスメンバープラン」は、月額利用料33,000円~でご利用いただけます。
法人登記の住所利用はもちろん、コワーキングスペースの利用、郵便物や宅配便の受取・管理の代行サービスも月額利用料に含まれています。
また、完全個室の専用オフィススペースを利用できる「プライベートオフィスメンバープラン」は、月額66,000円~です。
デスクやチェア、部屋ごとの個別空調も備わっていて、メインオフィスやサテライトオフィスとしてご利用いただけます。
審査・契約の難易度
バーチャルオフィスは、レンタルオフィスに比べて月額利用料が安いため、比較的審査に通りやすく、利用開始までの契約手続きもスムーズです。
まだ実績が少ないスタートアップ企業や個人事業主、フリーランスなども利用しやすいでしょう。
賃貸オフィスやレンタルオフィスの審査には落ちてしまったとときも、バーチャルオフィスなら契約できる可能性が高いです。
常駐するスタッフの有無
レンタルオフィスの場合、受付スタッフや管理人など、施設内にスタッフが常駐しているケースがほとんどです。
しかし、バーチャルオフィスの場合は、必ずスタッフがいるとは限りません。
なかには、無人のバーチャルオフィスも存在するため、事前に確認しておきましょう。
特に、郵便物の受取・転送サービス、電話応対代行などを依頼したいときは、常駐スタッフがいるバーチャルオフィスを選ぶのがおすすめです。
バーチャルオフィスとレンタルオフィス、どちらがおすすめ?
バーチャルオフィスとレンタルオフィスは、まったく異なるサービスです。
そのため、どちらが良いかは一概に言えるものではありません。
2つのサービスのメリット・デメリットを把握したうえで、どちらが適切なのかをしっかりと検討し、見極めることが大切です。
ここからは、バーチャルオフィスとレンタルオフィス、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット | |
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バーチャルオフィス |
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レンタルオフィス |
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バーチャルオフィスのメリット
バーチャルオフィスは一等地の住所を提供しているケースが多く、みんなが憧れる都心の住所を利用できるのが大きなメリットです。 会社の所在地がどこにあるかは、それだけで相手に与える印象を左右することもあるため、一等地の住所利用はビジネスをするうえでも役に立ちます。さらに自宅で仕事をしている個人事業主やフリーランスの場合、自宅の住所を人に知られるリスクも減るため、一石二鳥と言えるでしょう。
バーチャルオフィスのデメリット
バーチャルオフィスのデメリットとしては、他の利用者と住所が被ってしまう点が挙げられます。
インターネットで住所を検索すると複数の会社が出てくるため、バーチャルオフィスを利用していることが分かってしまう可能性は高いでしょう。
また、銀行の法人口座の開設審査や企業融資の審査も、バーチャルオフィスでは通りにくい傾向にあるようです。
とはいえ、バーチャルオフィスの利用者は増加傾向にあり、今や一般的なサービスとなっています。
オフィスの在り方は多様化しているため、バーチャルオフィスを利用しているからといって、信頼が損なわれることは少ないでしょう。
レンタルオフィスのメリット
レンタルオフィスのメリットは、オフィス家具やそろった物理的な空間を、低コストで利用できることです。
バーチャルオフィスと比較すると月額利用料は高くなるものの、賃貸オフィスに比べると、大幅なコストダウンが見込めます。
スタッフが常駐している施設が多く、サービスが充実しているのもメリットの一つです。
レンタルオフィスのデメリット
一方で、レンタルオフィスは複数の企業や個人が共同で利用する施設なので、複合機やカフェスペースなどは、他の人と一緒に利用することになります。
混み合っているとすぐに利用できないこともあるかもしれません。
また、レンタルオフィスのなかには、利用時間に制限がある場合もあります。
24時間いつでも自由に使えるオフィスが欲しいという場合は、事前に利用時間を確認しておきましょう。
大阪・堂島のバーチャルオフィス・レンタルオフィスはエルクがおすすめ
バーチャルオフィスとレンタルオフィスは異なるサービスですが、どちらも起業したばかりのスタートアップ企業や個人事業主、フリーランスにとって使い勝手が良く、近年需要が伸びています。
どちらが良いかは一概に言えるものではないため、それぞれの違い、メリット・デメリットを把握したうえで、適したサービスを選びましょう。